- 2025/11/19 掲載
ネクスペリア半導体供給問題、独自動車部品サプライヤーへの影響続く
[ベルリン 18日 ロイター] - オランダに拠点を置く中国系半導体メーカー、ネクスペリアの経営権を巡る両国対立による世界的な半導体不足で、ドイツの自動車部品サプライヤーは依然として苦戦を強いられている。
独業界大手ボッシュは18日、同社工場3カ所が操業の混乱に直面しており、「顧客への供給を確保し、生産制限を回避するか、制限しても最小限に抑えるため最善を尽くすことを引き続き優先している」と述べた。
具体的には、ドイツのザルツギッター工場(従業員1300人)で300─400人、アンスバッハ工場(同2500人)で約650人を「必要に応じて」公的支援による一時帰休の対象とした。ポルトガルのブラガ工場では、従業員3300人のうち約2500人が、就労時間の一時調整や一時帰休による影響を受けているという。
同業のZFフリードリヒスハーフェンは、来週半ばまでは半導体の供給が確保されており、それまで一時帰休は不要であるものの「その後は排除できない」(広報担当者)という。
独自動車工業会(VDA)のボリッヒ専務理事はロイターに対し、状況は依然厳しいと指摘。「完全に安心できる状況にはまだほど遠く、今後数週間のサプライチェーン(供給網)へのさらなる影響も否定できない」と語った。
オランダ政府は妥協点を探るため上級代表団を今週北京に派遣しており、中国との対立緩和が期待されている。
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