- 2025/11/19 掲載
農林中金、4ー9月期の純利益846億円 会社予想上振れ
Miho Uranaka
[東京 19日 ロイター] - 農林中央金庫が19日に発表した2025年4─9月期の純利益は846億円だった。前年同期の8939億円の赤字から大きく改善した。26年3月期は300億ー700億円程度の黒字とする見通しを維持した。
北林太郎理事長は会見で「上期決算は、想定より上振れていると認識している」と話した。同社は「稼ぐ力の再構築」として収益源の分散化を進めており、上半期決算について「国内外の債券や株式、プロジェクト・ファイナンスなど幅広い資産に投資した成果が表れた」と評価した。
慎重に投融資を進める中で、市場運用資産残高は43兆7000億円に増加した。3月末に5500億円だった有価証券の評価損益は1832億円まで縮小した。外貨建運用利回りが関連費用利回りを上回っており、ポジティブキャリーの状況となっている。
米金利上昇の影響を受けて収益性が悪化した外国債券の売却で、25年3月期に約1兆8000億円の最終赤字を計上したことを踏まえ、分散投資を進めて市場変動に強いポートフォリオ構築を急いでいる。
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