- 2025/11/19 掲載
英CPI、10月3.6%に鈍化 12月利下げ観測
[ロンドン 19日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が19日発表した10月の消費者物価指数(CPI)は前年比伸び率が3.6%で、18カ月ぶりの高水準だった9月の3.8%から低下した。低下は5月以来初めて。市場予想と一致した。
ONSによると、家庭の電気代や暖房費の低下、ホテル宿泊料金の値下がりが押し下げ要因。
変動の大きい食品、エネルギー、アルコール、タバコを除いたコアCPI上昇率は3.5%から3.4%に鈍化し予想と一致した。
イングランド銀行(英中央銀行)が注視しているサービス価格インフレ率は、9月の4.7%から4.5%に低下し、エコノミスト予想中央値(4.6%)を下回った。
飲料・食品価格は4.9%上昇だった。
WPIストラテジーのチーフエコノミスト、マーティン・ベック氏は「経済成長が鈍化し、インフレは低下傾向になるとみられるほか、来週発表の予算案は抑制的なものになる公算で、英中銀が12月に利下げする環境が整った」と述べた。
リーブス財務相は統計発表後、物価押し下げに取り組む方針を示した。
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