米インフラ企業 Cloudflareが世界的障害、 Xや ChatGPTなどが一時接続不能に

11月18日（米国時間）、米ウェブインフラ大手Cloudflareがネットワーク障害を起こし、世界的に多数のウェブサービスに影響が出た。 同社は障害の原因について、「脅威トラフィックを管理するための設定ファイルが想定外のサイズに拡大し、複数のサービスを処理するソフトウェアがクラッシュした」と報告している。 影響範囲は広く、SNSのX（旧Twitter）やChatGPTをはじめ、小売・金融・公共インフラ関連のウェブサイトでもアクセス不能やエラーメッセージが多数報告された。 障害発生時刻は11月18日午前（東部標準時）頃で、Cloudflare側は午前11時48分（GMT）に問題を確認し、その後数時間かけて修正を投入、概ね復旧したと発表している。

また、同社のネットワークは全世界のウェブサイトの約20%を支えているとの指摘もあり、影響の大きさが改めて浮き彫りになった。

障害が発生した背景として、Cloudflareは「自動生成される設定ファイルが予想以上のエントリ数に達し、脅威管理のためのトラフィック処理ソフトが動作不能になった」と説明しており、従来の障害とは異なり明確な外部の攻撃によるものではないとされた。

本件により改めてインターネットインフラの集中化リスクが指摘されており、複数サービスの連鎖的停止が起こりうる構造であることが浮き彫りとなった。