- 2025/11/20 掲載
FRBのミラン理事、資本要件の計算から米国債の除外要求
[ワシントン 19日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のミラン理事は19日、グローバルなシステム上重要な銀行(GSIB)に関し、国際金融システムでどれだけ重要な役割を果たしているのかを測定する資本要件とされる「強化補完的レバレッジ比率(eSLR)」の計算から米国債を除外するよう金融規制当局に求めた。銀行の業界団体の講演で語った。
FRBは6月に国債市場への参加促進策の一環として、GSIBに適用する米国債などの低リスク資産保有に関する資本要件の緩和を提案していた。FRBを含めた規制当局は、一部の米国債を要件から完全に除外する計画を進めないことを選んだ一方で、それに対する意見を募っていた。
ミラン氏は米国債を要件から除外すれば、金融の混乱が起きた際に銀行が米国債の保有の意欲を失わなくなるため「保護」できると主張。具体的には、新型コロナウイルス禍の際に規制当局が同様の除外措置を講じたことを指摘した。
その上で「提案された規則で代替案として提案されているように、これらの債券をレバレッジ比率から除外することで、流動性が不足しているストレスの多い状況でも国債市場を保護することができるだろう」との見解を示した。
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