- 2025/11/21 掲載
全国コアCPI、10月は+3.0%に加速 自動車保険料や宿泊料が押し上げ
Takahiko Wada
[東京 21日 ロイター] - 総務省が21日に発表した10月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く総合指数、コアCPI)は、前年比3.0%上昇した。伸び率は前月の2.9%から小幅に拡大し、3カ月ぶりに3%台に乗せた。損害保険大手の値上げで自動車保険料が伸び率を拡大したほか、宿泊料や家庭用耐久財もコアCPIを押し上げた。
コアCPIはロイターが集計した民間調査機関の予測中央値に一致した。
自動車保険料(任意)は6.9%上昇して前月の4.1%上昇を上回った。インバウンド需要の強さを背景に、宿泊料は8.5%上昇とこちらも前月の5.8%上昇から加速。家庭用耐久財は0.4%上昇と前月の1.8%下落からプラスに転じた。ルームエアコンが4.6%上昇した。
一方、生鮮食品を除く食料は7.2%上昇で、前月の7.6%上昇から伸びが鈍化した。伸び率の縮小は3カ月連続。コメ類が40.2%上昇となり、前月の49.2%上昇を下回った。もっとも、売れ筋が新米にシフトする中、前月比では5.2%上昇した。
コア対象522品目のうち、上昇が400、下落が83、変わらずが39。上昇品目は前月と同じだった。
財・サービス別で、一般サービスは2.2%上昇。2024年6月以来の高い伸びとなった。宿泊料の加速などが押し上げ要因。
総合指数は前年比3.0%上昇し、伸びは前月の2.9%上昇から拡大。生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数(コアコアCPI)は3.1%上昇し、伸びは前月の3.0%上昇から拡大した。
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