英小売売上高、10月は5月以来の前月比マイナス　予算案巡る懸念が圧迫

Andy Bruce

［マンチェスター　２１日　ロイター］ - 英国立統計局（ＯＮＳ）が２１日発表した１０月の小売売上高は前月比１．１％減と、５月以来のマイナスとなった。

ロイターがまとめたエコノミストの予想は横ばいだった。

前年同月比では０．２％増。エコノミスト予想（１．５％増）を下回った。

スーパーマーケット、衣料、通販の売上高が減少した。小売業者からは、１１月のブラックフライデーのセールを控えて、消費者が購入を先送りしているとの指摘が聞かれた。

この日ＧｆＫが発表した消費者調査も景況感の悪化を示していた。

パンテオン・マクロエコノミクスのチーフ英国エコノミスト、ロブ・ウッド氏は、ＧｆＫ調査と小売売上高を踏まえ、来週発表される予算案を巡る不安が消費支出に悪影響を及ぼし始めていると指摘した。