マンダム、ＴＯＢ価格引き上げ＝３割増の２５２０円、成立へ前進

マンダムは２７日、経営陣による自社買収（ＭＢＯ）に伴い実施しているＴＯＢ（株式公開買い付け）の価格を、１株２５２０円に引き上げると発表した。当初の１９６０円から３割上乗せした。買い付け期限も１２月４日から１８日に延長した。

ＴＯＢを巡っては、「物言う株主」村上世彰氏の長女・野村絢氏らが価格が著しく割安と訴え、同社株を大量取得するなど、対抗姿勢を示していた。マンダムは２７日、価格引き上げに伴い、野村氏らとＴＯＢへの応募契約を結んだことも公表。これにより成立する可能性が高まった。

マンダムは９月、英投資ファンドＣＶＣキャピタル・パートナーズと組んでＭＢＯの実施を発表。しかし、野村氏らの株式大量取得などの影響で、株価が当初のＴＯＢ価格を大きく上回って推移していた。

【時事通信社】