- 2025/11/28 掲載
独失業者数、11月は前月比1000人増 予想下回る
Maria Martinez
[ベルリン 28日 ロイター] - ドイツ連邦雇用庁が28日発表した11月の雇用統計によると、失業者数(季節調整済み)は前月比1000人増の297万3000人となった。ロイター調査による市場予想(5000人増)を下回った。
ただ、労働需要の減速は続いており、景気回復の鈍さと労働市場の勢い不足が改めて示された。
INGのマクロ経済部門グローバル責任者カーステン・ブルゼスキ氏は「8月に失業者数が300万人に達した後に懸念された労働市場の急速な悪化は、これまでのところ回避されている」と述べた。一方で、2022年5月に220万人まで低下して以来、失業者数は着実に増加しているとも指摘した。
失業率は前月と同じ6.3%で、市場予想と一致した。
ナーレス雇用庁長官は、就業者数はほぼ横ばいで推移しており、労働需要も依然として低調な状態が続いているとの見解を示した。
ハイル労働・社会相は「企業は依然として大きな経済的課題に直面しており、そうした状況が労働市場に反映されている」と語った。
11月の求人数は62万4000件で、前年同月比4万4000件減少した。
一方、連邦統計庁が発表した10月のドイツの小売売上高指数は前月比0.3%低下した。ロイターがまとめた市場予想は0.2%上昇だった。
パンテオン・マクロエコノミクスのユーロ圏チーフエコノミスト、クラウス・ビステセン氏は、小売売上高について、昨年末から今年初めにかけて堅調だった伸びが鈍化し、今年を通じて急減速している状況と一致しているとの見方を示した。
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR