- 2026/03/27 掲載
エネ価格高騰長期化でインフレ悪化も=ジェファーソンFRB副議長
ただ、現時点では金融政策は「好位置にある」との見解を示した。ダラス連銀で行われたイベント向けの講演原稿で明らかにした。
ジェファーソン氏は「現在の政策スタンスは、関税の価格転嫁の影響が一巡する中で、労働市場を引き続き支えつつ、インフレが2%の目標に向けて再び低下することを可能にするはずだ」と語った。
労働市場はおおむね均衡しているとし、失業率は年内を通じて現在の4.4%近辺にとどまるとの見通しを示した。ただ、雇用主の採用ペースが非常に低いため、労働市場は外的ショックの影響を受けやすく、見通しに対するリスクは「下向きに傾いている」と述べた。
一方、関税引き上げの影響が経済に浸透するにつれ、停滞していたインフレの改善が再開すると見込んでいると述べた。規制緩和と生産性の向上もインフレの緩和に寄与するとの見方を示した。
ただ、「通商政策を巡る不確実性の継続と地政学的緊張は、私のインフレ見通しに対する上振れリスクとなる」と指摘。「少なくとも短期的には、中東紛争に起因するエネルギー価格の上昇を反映し、全体のインフレ率は上昇すると見込んでいる」と述べた。
エネルギー価格の短期的な上昇の影響は1─2四半期にとどまるが、原油高が持続すればより深刻な影響を及ぼす恐れがあるとした。
FRBは今月、政策金利を3.50─3.75%に据え置いた。パウエル議長はインフレ抑制に進展が見られない限り利下げは行わないとの見解を示しており、ジェファーソン氏もこれを支持した。
ジェファーソン氏は、人工知能(AI)への投資、連邦政府の規制緩和、企業設立の増加を背景に、今年の米経済が約2%かそれをやや上回るペースで成長するとの見通しを示した。一方で、中東紛争による逆風と不確実性にも言及した。
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