- 2026/04/09 掲載
セブン&アイ、米事業の上場は最短で27年度に延期 還元方針は維持
Ritsuko Shimizu
[東京 9日 ロイター] - セブン&アイ・ホールディングスは9日、米国コンビニ事業の上場を最短で2027年度の実施に変更すると発表した。これまでは、26年下期までを計画していた。
広報担当者は、不確実性の高い市場とそれに伴う個人消費への影響が読み切れないため、と説明している。また、米コンビニはガソリン販売も多く、不安定なガソリン価格も業績の不透明感につながっている。
一方、米コンビニ事業の上場と併せて30年度までに2兆円規模で実施するとしていた自社株買い・累進配当の実施については、方針を変えずに実施する。
同社は24年にカナダの小売大手、アリマンタシォン・クシュタールから買収提案を受けた。その際、北米コンビニを手掛けるセブン―イレブン・インク(SEI)の新規株式公開(IPO)を含む独自成長案を対案として打ち出した。北米事業の価値を顕在化させるとともに、一部株式の売却資金で株主還元や成長投資を行う計画だった。
米国は物価上昇の影響により節約志向が強まっている。25年度のSEIは既存店売上高が前年を割り込む中、コスト削減により0.8%の営業増益(のれん償却前)となった。
<今期、非連結化の影響除けば増益>
2027年2月期の連結純利益は前年比7.8%減の2700億円になるとの見通し。IBESがまとめたアナリスト15人のコンセンサス予想平均値は2492億円で、会社予想はこれを上回った。年間配当は60円(前期は50円)に増配の予定。
同社は、昨年度中にセブン銀行やスーパーストア事業などを非連結化。こうした影響を除く実質ベースの純利益は5.9%増となる見通し。
国内コンビニのセブン―イレブン・ジャパン(SEJ)の既存店売上高は2.5%増、商品粗利も0.1%のプラスを計画している。
26年2月期の連結純利益は前年比69.2%増の2927億円となり、会社予想の2700億円を上回って着地、過去最高となった。前期までに計上していた構造改革費用が大幅に減少したことが増益要因となっている。
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