- 2026/07/24 18:00 掲載
Sakana AI、サイバー防御特化のマルチエージェントAI「Fugu-Cyber」を提供開始
サイバーセキュリティに特化したAIオーケストレーションモデル
同社の発表および実証データによると、Fugu-Cyberはサイバーセキュリティ分野の実務能力を評価する主要なベンチマークテストにおいて高い数値を記録した。実世界の脆弱性分析を評価する「CyberGym」で86.9%、生の脅威インテリジェンスから検知ルールを生成する能力を測る「CTI-REALM」で72.1%の成功率を達成した。CyberGymは188のソフトウェアプロジェクトから収集した1507件の脆弱性データを用いたテストであり、CTI-REALMはエンドツーエンドの検知エンジニアリングの評価指標である。これらの成績は、OpenAIの「GPT-5.5-Cyber」やAnthropicの「Claude Mythos Preview」といった最先端の特化型モデルと同等の水準に位置する。
サイバーセキュリティ領域におけるAIの活用では、攻撃用と防御用の技術が重なるデュアルユースの性質が課題となっていた。従来の大規模言語モデルでは、防御側の正当な脆弱性検証であっても、安全フィルターが画一的に作動して処理が拒絶されるケースが頻発していた。一方、制限を過度に緩和すれば、攻撃者に悪用されるリスクが高まる。Fugu-Cyberは複数の専門エージェントを動的に調整する仕組みにより、システムの安全性を担保しつつ、企業がサイバー防衛に必要な検証作業を遂行できる環境を整備した。
セキュリティ用途に特化している性質上、Sakana AIはFugu-Cyberの提供において厳格なアクセス管理体制を採用している。システムは攻撃的な悪用を禁止する新たな許容利用ポリシーの下で運用され、利用対象はエンタープライズ向けの従量課金プランに限定される。導入を希望する企業や組織は、具体的な使用目的や検証可能な連絡先を記載したフォームを提出し、事前の個別審査と承認を受ける必要がある。
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