• 2026/04/11 掲載

金市場、経済減速懸念で持ち直し=現金化一巡、中銀需要が支え

時事通信社

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【ロンドン時事】このところ低迷していた金相場が持ち直している。中東情勢の緊迫化を受けて広がった、投資家によるリスク資産の損失補填(ほてん)を目的とした現金化の動きが一巡。市場の関心は、原油価格高騰や中東紛争の行方から、世界経済の減速懸念へと移りつつある。

3月のロンドン自由金市場の金相場は、米国とイスラエルによる対イラン軍事作戦を背景に急落。英オンライン貴金属地金商大手ブリオンボールトによれば前月比11.8%安と、2013年6月以来12年9カ月ぶりの大幅下落となった。

ただ、現金化の動きが一巡すると相場は反転。景気減速とインフレが併存するスタグフレーションリスクが意識される中、主要中央銀行が利上げ余地を失うとの見方が金需要を下支えしているほか、米国とイランの停戦合意による市場心理の改善もあり、今月8日の金相場は一時1オンス=4800ドル超と、約3週間ぶりの高値水準まで回復した。

さらに中国人民銀行が3月、7カ月ぶりの拡大幅となる5トンを積み増すなど、中銀の金準備は増加が続き、需給面で相場を支えている。

ブリオンボールトの日本市場責任者、ホワイトハウス佐藤敦子氏は「投機資金の影響を受けていた金市場は、本来の需給に基づく動きを取り戻しつつある」と指摘。金は長期的に回復するとの見方を示した。

【時事通信社】

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