- 2020/09/15 掲載
東南アジア株に投資妙味、シンガポールなど=HSBC
インドネシアの首都ジャカルタでは14日に新型コロナウイルスの流行に伴う制限措置が再導入されたが、景気回復、低金利、良好な財務の組み合わせを踏まえると、一部の東南アジア株を購入する好機だという。
同行のストラテジスト、Devendra Joshi、Herald van der Lindeの両氏はリポートで「新型コロナの流行当初は、こうした要素の先行きが、少なくとも視界不良だったが、足元では透明性が増しており、こうした要素が東南アジア諸国連合(ASEAN)株を支援するとみられる」と指摘した。
両氏は「インドネシアとタイをオーバーウエートに引き上げる。シンガポールもオーバーウエートを維持する」と表明。シンガポールの不動産開発大手キャピタランド
東南アジア株式市場は、海外投資家の資金流出が続いており、海外の株式市場に比べて出遅れ感がある。多くのファンドマネジャーは、東南アジア株の買いを再開するのは時期尚早と感じており、両氏はこれが買いの好機になるとしている。
両氏は「経済活動が回復し、世界経済の回復が続けば、海外機関投資家の資金が再び流入し、市場を支える要因になるだろう」と指摘した。
基本シナリオでは、シンガポール株は9月9日時点から年内に19%上昇、インドネシア株とタイ株は18%上昇する見通し。「ベストシナリオ」では36─40%の上昇が見込めるという。
ただ、フィリピン株については慎重な見方を示した。財政余力が不足しており、回復が遅れる恐れがあるという。
マレーシア株については、一部の近隣諸国の株式市場ほど低迷していないため、中立としている。
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