- 2020/12/01 掲載
設備投資2期連続減少、7─9月期も回復せず=法人企業統計
[東京 1日 ロイター] - 財務省が1日発表した2020年7─9月期の法人企業統計(金融業・保険業を除く)によると、設備投資額(ソフトウエア投資を含む)は全産業で前年比10.6%減と引き続き低い水準にとどまっている。季節調整済み前期比では1.2%減となっり、大幅な落ち込みとなった前期からさらに減少した。慎重な投資姿勢の回復感はうかがえない。
設備投資の足を引っ張った主な業種は、金属製品や電気機械、サービス業やリース業など。いずれも前年より2-5割の大幅な落ち込みとなった。
売上高は前年比11.5%減で、5四半期連続の落ち込みとなった。不動産業と電気業を除き、あらゆる業種で減少している。前期に続き2桁の減少となったが、特に輸送用機械や生産用機械といった製造業主要業者や、卸・小売業、サービス業などの落ち込みが影響した。
経常利益は前年比28.4%減で6四半期連続減少。前期の46.6%と比べれば減少幅は小幅となったものの、2桁の減少は3四半期連続。運輸・郵便業やサービス業での大幅な落ち込みが足を引っ張った。
法人企業統計は四半期ごとに調査が行われ、資本金1000万円以上の法人企業が対象。
(中川泉 編集・チャート作成:内田慎一)
関連コンテンツ
PR
PR
PR