- 2020/12/01 掲載
米株は利益確定で反落、S&P月間上昇率は11月として過去最高
S&P500の主要セクターは大半が下落し、原油安を受けてエネルギーが下げを主導。情報技術はアップルが好調だったことなどから上昇した。
アナリストはこの日の相場下落について、月末のポートフォリオ調整が影響したと指摘。新型コロナウイルスワクチンの開発進展や来年の景気回復への期待を背景に月間のパフォーマンスが好調となる中、利益確定の動きが広がった。
11月は、景気回復局面でアウトパフォームすると予想されるエネルギー、工業、金融株への循環物色を背景にS&P500が10.8%上昇。ダウ工業株30種は11.9%、ナスダック総合は11.8%、それぞれ上昇し、ダウは1987年以来の大幅な月間上昇率を記録。S&P500とナスダックは月間で今年4月以来の大幅上昇となった。
CFRAの首席投資ストラテジスト、サム・ストバル氏は「(きょうの下げは)新型コロナを巡る懸念の高まりと、過去1カ月の上昇を消化しようとする動きが重なった」との見方を示した。
11月はコロナ感染急拡大や経済活動の制限などを背景に労働市場の回復が失速しつつあり、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が12月1日に上院銀行委員会で行う報告や、同2日の地区連銀経済報告、4日発表の雇用統計に注目が集まる。
アザー米厚生長官はこの日、クリスマス前に2種類の新型コロナワクチンの接種が始まる可能性があると述べた。
バイオ医薬品大手モデルナは、開発中の新型コロナワクチンの緊急使用を米食品医薬品局(FDA)と欧州医薬品庁(EMA)に申請すると発表。株価は20%急伸した。
百貨店のメーシーズとコールズはそれぞれ5.9%安、3.9%安。オンラインでの値引き前倒しや新型コロナを巡る不安から、ブラックフライデー(感謝祭翌日の金曜日)の客足がさえなかった。
調査会社IHSマークイットは、格付け会社S&Pグローバルによる440億ドルでの買収で合意したことを受けて7.4%高となった。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.21対1の比率で上回った。ナスダックでは1.68対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は150億株。直近20営業日の平均は113億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 29638.64 -271.73 -0.91 29854.51 29854.51 29463.64
前営業日終値 29910.37
ナスダック総合 12198.74 -7.11 -0.06 12224.25 12244.65 12027.16
前営業日終値 12205.85
S&P総合500種 3621.63 -16.72 -0.46 3634.18 3634.18 3594.39
前営業日終値 3638.35
ダウ輸送株20種 12450.17 -111.26 -0.89
ダウ公共株15種 861.74 -11.44 -1.31
フィラデルフィア半導体 2663.49 +31.93 +1.21
VIX指数 20.57 -0.27 -1.30
S&P一般消費財 1271.42 -8.73 -0.68
S&P素材 445.41 -4.12 -0.92
S&P工業 741.25 -7.50 -1.00
S&P主要消費財 686.37 -0.46 -0.07
S&P金融 462.45 -9.07 -1.92
S&P不動産 225.82 -1.84 -0.81
S&Pエネルギー 274.42 -15.57 -5.37
S&Pヘルスケア 1276.31 +3.63 +0.29
S&P通信サービス 215.31 -1.68 -0.77
S&P情報技術 2168.10 +14.17 +0.66
S&P公益事業 317.73 -4.73 -1.47
NYSE出来高 19.01億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 26315 - 145 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 26310 - 150 大阪比
(S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)
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