- 2020/12/01 掲載
税制改正で生産性支援、繰越欠損拡大や財政基金で脱炭素も=成長戦略
2050年のカーボンニュートラルに向けたグリーン成長戦略として、蓄電池や水素、CO2再利用技術などの重点技術開発を国家プロジェクトと定め、複数年度にわたる継続的支援を行う新たな開発方式を導入した基金を設けること、さらに脱炭素効果の大きい設備投資について来年度税制改正で税制措置を講じることとした。
ポストコロナ時代には、従来のビジネスモデルの転換を迫られることになると考えられるため、事業再構築に向けての企業投資の喚起を支援する税制措置の検討も盛り込まれた。また新型コロナウイルス感染拡大の影響により赤字企業が増えると予想されることから、新たな事業にコミットすることを条件に、大企業で所得の50%が上限となっている繰越欠損金の上限引き上げも検討し、関連法案を来年の通常国会に提出する。
またデジタルトランスフォーメーションへの投資促進に向けた税制措置も同様に、関連法案を検討する。
このほか、中小企業だけでなく中堅企業への成長途上にある企業を支援するために、現状での資本金基準によらずに補助金や金融支援ができるよう法改正を検討する。
地方創生については、スーパーシティー構想の推進のほか、銀行の業務範囲規制を見直し、地方創生など持続可能な経済社会の構築に資する業務を幅広く営むことを可能にする。
(中川泉 編集:青山敦子)
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