- 2020/12/08 掲載
午後3時のドル104円前半、本邦投資家の巨額売買も響かず
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 104.03/05 1.2116/20 126.07/11
午前9時現在 104.00/02 1.2108/12 125.93/97
NY午後5時 104.06/09 1.2108/11 125.99/03
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点と変わらずの104円前半。国内投資家が11月に過去最大の外債購入と外株売却に動いていたことが明らかになったが、日中の主要通貨は小動きで反応薄だった。
財務省がきょう発表した国際収支によると、11月の対外中長期債投資は5兆0090億円と、16年7月以来4年ぶりの大幅な買い越しを記録した。特に年金資金が中心とされる「信託銀行(信託勘定)」部門の買い越しが目立ち、2兆9671億円と05年の現行統計開始以来最大だった。
年金勢とされる「信託銀行(信託勘定)」は同時に、対外株式投資で2兆5247億円と過去最大の売り越しも計上した。
市場では「米大統領選後の株高を受けた、受動的なリバランス(持ち高調整)である可能性が高い。両者が相殺する格好で為替相場への影響は限定的だったとうかがわれる」(バークレイズ証券チーフ為替ストラテジストの門田真一郎氏)との指摘が出ていた。
過去最大の買いと売りが交錯したことが判明した後も、ドルは103円後半から104円前半での推移が続いた。米大統領選後、株高と同時に進んだドル安も「短期的には過熱感が強まってきたが、来年も同様の展開が続くとの見方が多く、ドルの反発局面では再び売りが入ってくる」(外銀)という。
(為替マーケットチーム)
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