- 2020/12/16 掲載
ユーロ圏総合PMI、12月速報値は49.8に上昇 予想大きく上回る
景況の拡大・悪化の分かれ目となる50を依然として下回ったものの、新型コロナウイルス感染拡大第2波とロックダウン(都市封鎖)再導入の影響は従来よりも小さかった。
IHSマークイットのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「ロックダウン措置が再導入される中、今回のPMIは11月に厳しい悪化局面に再び陥った後で経済が安定に近づいていることを示唆している」と指摘。「その結果として、第4・四半期の低迷は今年これまでに見られたパンデミックによる打撃よりもはるかに小さいとみられる」と語った。
サービス部門PMIは41.7から47.3に上昇。市場予想は41.9だった。雇用指数は49.4と依然として50を下回ったものの、11月の48.2から上昇した。
製造業PMIは53.8から55.5に上昇。市場予想の53.0を上回ったほか、2018年5月以来の高水準となった。工場は多くが操業を続けており、ロックダウンによる影響をサービス部門ほど受けていない。
総合PMIに反映される生産指数は55.3から56.6に上昇した。
総合将来生産指数は60.4から63.8に上昇。ウィリアムソン氏は「各社は新型コロナワクチンへの期待がある中、向こう1年間に対する楽観姿勢を強めている」と述べた。
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