- 2021/01/08 掲載
米ISM非製造業指数、12月は予想上回る 雇用は低迷
12月のNMIは新型コロナが米国に広まる前の2月に付けた57.3に迫った。
指数は50が景気拡大・縮小の節目となる。サービス業は米経済の3分の2以上を占める。
米国は新型コロナ感染が急増しているにもかかわず、サービス業に加え12月の製造業景気指数も同様に伸びた。NMIの上昇は製造業景気指数と同様に、納品指数が62.8と11月の57.0から上昇したことが一因だった。納品までの時間が長いことは通常、好景気や需要増加を示すが、今回は新型コロナ危機による供給不足を反映しているとみられる。
内訳は、新規受注が58.5と11月の57.2から上昇した。輸出指数は57.3と、11月の50.4から大幅に上昇した。ただ新型コロナ感染が世界的に増えていることから、輸出の力強い伸びは続かないとみられる。
受注残指数は50を下回り、サービス業活動が近く鈍化することを示唆した。
雇用指数は48.2と11月の51.5から低下。12月の雇用者数が4月以来のマイナスになった可能性を示す。前日発表された12月の民間部門雇用者数は減少した。
ロイターのエコノミスト調査によると、12月の非農業部門雇用者数は前月から7万1000人増と、雇用が回復し始めた5月以来で最も小幅な伸びとなる見込み。11月は24万5000人増だった。予想通りなら、3月と4月に失われた2220万人の雇用のうち約1250万人分が回復したことになる。
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