- 2021/01/08 掲載
米株式市場は主要3指数が最高値、民主党主導の追加景気対策に期待
連邦議会議事堂にトランプ大統領の支持者が乱入する事態が発生してから一夜明けたこの日、議会では民主・共和両党からトランプ氏の罷免を求める声が上がった。民主党のペロシ下院議長は、トランプ氏の即時罷免に向け合衆国憲法修正第25条の発動を求めた。
ブライト・トレーディングのトレーダー、デニス・ディック氏は「市場はトランプ氏の先を見越し、バイデン政権や追加景気対策に期待している」と語った。また「民主党が主導権を握る議会は当然、中小企業や実体経済により配慮するだろう」と指摘した。
業種別では景気に敏感な金融が好調で、工業指数と素材指数もインフラ支出拡大への期待から最高値を更新した。
米10年債利回りが引き続き1%を上回る水準で上昇したことを受け、銀行株は2.6%高となった。
情報技術も2.7%高。前日は規制強化を巡る懸念でテクノロジー大手を中心に下落していた。
経済指標では、労働省が発表した週間の新規失業保険申請件数が前週から予想外に減少した。ただ、高止まりが続いており、新型コロナウイルスの脅威が席巻する中で労働市場の回復が停滞していることが示唆された。
個別銘柄ではテスラが7.9%急伸し最高値を更新。ブルームバーグによると、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はアマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾスCEOを抜いて世界一の富豪となった。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.72対1の比率で上回った。ナスダックでは2.98対1で値上がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 31041.13 +211.73 +0.69 30901.18 31193.40 30897.86
前営業日終値 30829.40
ナスダック総合 13067.48 +326.69 +2.56 12867.34 13090.91 12867.34
前営業日終値 12740.79
S&P総合500種 3803.79 +55.65 +1.48 3764.71 3811.55 3764.71
前営業日終値 3748.14
ダウ輸送株20種 12811.39 +105.07 +0.83
ダウ公共株15種 844.03 -13.55 -1.58
フィラデルフィア半導体 2937.00 +109.04 +3.86
VIX指数 22.37 -2.70 -10.77
S&P一般消費財 1328.67 +23.46 +1.80
S&P素材 484.04 +3.77 +0.78
S&P工業 759.48 +4.14 +0.55
S&P主要消費財 686.07 -2.23 -0.32
S&P金融 514.23 +7.45 +1.47
S&P不動産 219.69 +0.67 +0.31
S&Pエネルギー 313.06 +4.61 +1.49
S&Pヘルスケア 1362.09 +17.74 +1.32
S&P通信サービス 220.77 +3.05 +1.40
S&P情報技術 2283.97 +58.95 +2.65
S&P公益事業 314.27 -4.24 -1.33
NYSE出来高 11.52億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 27625 + 185 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 27595 + 155 大阪比
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