- 2021/01/08 掲載
ホンダ、半導体不足で国内生産に影響出る可能性
[東京 8日 ロイター] - 半導体不足でホンダの国内生産に影響が出る可能性があることが分かった。同社の広報担当者が8日、明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた外出自粛によるパソコン需要の拡大などで半導体不足が懸念されており、影響が広がる可能性がある。
ホンダは「部品調達に影響が出始めており、生産振替や台数調整などで影響のミニマム化に取り組んでいる」と説明、車種ごとの調整台数の見通しは「精査中」としている。日本経済新聞は、不足しているのは車両制御システムなどに用いる半導体で、鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)で手がける小型車「フィット」を中心に1月に4000台程度を減産すると報じた。
自動車業界では、昨年10月に旭化成の宮崎県の半導体工場で火災が発生したことによる供給影響も懸念されているが、こちらについては「2月分まで確保しており、それ以降の分は代替調達などを含め精査している状況」(ホンダ)という。
世界的な半導体不足を受け、自動車業界では独フォルクスワーゲン(VW)が中国や欧米での生産調整に動くなど影響が出始めていた。半導体メーカーが、コロナ禍で一時的に生産が影響を受けた自動車向けから家電向けなどに生産をシフトした影響とフォルクスワーゲンはみている。
内容を追加しました。
(平田紀之 編集:田中志保)
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