- 2021/01/09 掲載
株価「泡立ち」、投資家が警戒感=BofA週間調査
米大手銀行は、中央銀行や政府による景気刺激策により資産価格が「泡立っている(frothy)」との見方から、近いうちに株価が下がるとの警戒感を強めている。
それでも、6日までの週に米国株式ファンドには100億ドルが流入。現金ファンドへは291億ドルが流入したほか、金ファンドは15億ドルが流入し、昨年8月以来の多さだった。
バンカメのチーフ投資ストラテジスト、マイケル・ハートネット氏は「ワクチン完成は売りだ。泡立った価格や強欲的なポジション取り、インフレ的で向こう見ずな政策当局者、失速する中国と消費者。2021年は全てが有害に混ざり合っている」と指摘した。
米株式市場のバリュエーションは12カ月後の利益予想に対し23倍まで急上昇しており、1990年代後半の「ドットコムバブル」以来の水準に達している。米シティグループは7日、米国の判断を「オーバーウエート」から「ニュートラル」に引き下げた。ただシティは英国と新興国の株式には強気で、「妥当な」バリュエーションだと述べた。
バンカメは20年の「全てを買え」という流れが21年に入っても続いているが、リスク資産への資金流入が減速すると予想する。第1・四半期終わりごろに「政策、保有ポジション、利益」が天井を打つとした。
ゴールドマン・サックスのデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は、特に短期的な株式市場の変動に備えていると指摘。現状の市場はやや行き過ぎだとみている。米ニュースサイトのアクシオスが7日伝えた。
バンカメは、ここ2カ月間の激しい物価圧力によってビットコインが値上がりしたことにも言及し、ドットコムバブルや2000年代の中国、1970年代の金の「バブルをかけ離れた規模の急騰だ」と指摘した。
ビットコインは7日に4万ドルを付け、過去1カ月間で価格が倍増した。昨年3月の安値からは900%超値を上げている。昨年12月16日に2万ドルを超え、今年1月2日に初めて3万ドルを超えた。
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