- 2021/01/28 掲載
日経平均は反落、米株急落で一時2万8000円を下回る
前日の米株安については、「異様な下げ方だった」と指摘する市場参加者も少なくない。みずほ証券のシニアテクニカルアナリスト、三浦豊氏は「これまで(米IT大手の)GAFA銘柄やテスラなどテーマ性を重視していた個人投資家たちが、値動きのいい小型株を買う流れにシフトしていった。結果として金融市場がかなりボラタイルになり、株式相場の急落につながった」と分析する。
日本株も急落したことを受け、「1月に付けた高値(2万8979円53銭)が当面の高値となるのではないか。2万8500円近辺になると手じまい売りが優勢になり、上値を抑えられる可能性もある」(三浦氏)との見方を示す。
ただ、相場全体がさえない動きとなる中、決算を手掛かりにした個別物色の動きもみられた。「いいものを評価するという投資家の姿勢は変わらず、今後も好業績銘柄が相場を下支えするだろう」(国内証券)との声も聞かれた。
TOPIXは1.14%安。東証1部の売買代金は4兆8334億円となり、今年1番の取引額となった。東証33業種中、空運業、陸運業、銀行業、小売業など7業種は値上がり。半面、情報・通信業、電気機器、精密機器、金属製品など26業種は値下がり。
個別では、NOKが大幅続伸し14%高で推移。東証1部の値上がり率第4位に入った。27日、2021年3月期通期の連結業績予想について、営業損益をこれまでの108億円の赤字から110億円の黒字に、純損益を従来の242億円の赤字から74億円の赤字に上方修正したことが好感された。
その他、電通グループ、シャープが値上がり。半面、サイバーエージェント、菱洋エレクトロなどは値下がり。
東証1部の騰落数は、値上がり912銘柄に対し、値下がりが1192銘柄、変わらずが85銘柄だった。
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