- 2021/01/29 掲載
米石油業界、バイオ燃料生産者らに「同盟」呼び掛け
両業界は長年のライバル関係にあり、石油業界がバイオ燃料会社へ歩み寄りを見せるのは、まれなことだ。これは、バイデン大統領による気候変動対策や石化燃料の抑制に向けた全面的な見直しを、いかに懸念しているかを反映している。
米燃料石油化学製造業者協会(AFPM)は、今月半ばに複数のトウモロコシ、およびバイオ燃料団体、製油業者と接触したことを認めた。連邦政府のEVに対する助成金措置を阻止する方針などで支持を求めた。次回会合は2月に開催される方向だ。
AFPMのモルガン副会長は「構想の全体像が固まるまでには長い時間を要するだろう。だが、協議は進んでいる」と述べた。
一方、EV政策の方向転換を業界の試みをめぐっては、大きな逆風が吹いている。カリフォルニア州は2035年までに内燃機関を持つ自動車を禁止し、他の州も同様の検討をしているためだ。また、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)も28日、35年までに製造する自動車全てをEV化する方針を発表した。
米再生可能燃料協会(RFA)のクーパー会長は、AFPMの2月の会合に招待されたことを明らかにしたが、出席するか検討中だと述べた。その上で「軽く見られては困る。石油業界の都合の良いようにはさせない」と述べた。 また関係者によると、全米トウモロコシ生産者協会(NCGA)も2月の会合に出席するかを検討中だと伝えられているが、会長はロイターに対しこれを否定した。
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