- 2025/05/01 掲載
ノバルティス、米レグラスを最大17億ドルで買収へ 腎疾患薬を入手
レグラスは30日、ノバルティスの買収条件について、1株当たり7ドル、全体では約8億ドルの現金を前払いし、ファラブルセンが規制当局の承認を得た場合、レグラスの株主にさらに1株当たり7ドルを支払うと説明した。買収提示額はレグラス株の直近の終値に約108%上乗せした水準。
この買収でノバルティスは開発中の腎臓病薬群の強化が期待できる。このほかマイクロRNAと呼ばれる遺伝物質の一種を標的にした治療薬を開発するレグラス独自のプラットフォームも利用できるようになる。
ファラブルセンは常染色体優性多発性嚢胞腎(のうほうじん)の治療薬として年内に後期臨床試験段階に入る予定。
バークレイズのアナリスト、エミリー・フィールド氏は、この買収はノバルティスにとって「賢明なボルトオン買収(既存事業の補完・強化を目的とする買収)」だとし、ファラブルセンは大塚製薬の忍容性の低い標準治療薬「トルバプタン」の効果を上回る可能性があるとの見方を示した。トルバプタンは米食品医薬品局(FDA)が承認した唯一の治療薬だが、肝機能障害による死亡リスクを伴う。
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