- 2021/03/16 掲載
16日の日経平均は続伸、TOPIXはバブル後最高値
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 29921.09 +154.12 29770.39 29755.47─
30026.40
TOPIX 1981.50 +12.77 1967.62 1967.52─
1981.50
東証出来高(万株) 141937 東証売買代金(億円) 29091.06
東京株式市場で日経平均は6日続伸。一時3万円大台を回復した。TOPIXは2月16日に付けたバブル後最高値1974.99を1か月ぶりに更新。値がさのグロース株が全体の上昇を先導する格好となった。
15日の米国株式市場は上昇。S&P総合500種とダウ工業株30種が終値で最高値を更新した。金利上昇への懸念が根強い中、市場は景気回復に期待しているという。ナスダック総合もしっかりだが、最高値まで距離を残している。
これを受けて日本株は、前日の好地合いを引き継ぐ格好となり、上値を追ってスタート。ただ、物色面では直近物色されていたバリュー系の銘柄が一服する一方、半導体関連株を中心に値がさのグロース株が買われ、指数の上昇をリードする格好となった。
日経平均は立ち会い時間中としては、2月25日以来となる3万円を回復。TOPIXはバブル後最高値を更新し1991年5月以来の水準となったが、FOMC(米連邦公開市場委員会)を控えていることから、徐々に模様眺めムードが支配し、後場に入ってからは動きに乏しい展開となった。
市場では「前日の米国株式市場で投資家の恐怖感を示すVIX(ボラティリティーインデックス)指数が、ナスダックが調整に入る前の2月12日以来の低水準まで下落したことで、投資家心理が改善していることが読み取れる」(野村証券・投資情報部投資情報二課課長代理の神谷和男氏)との声も聞かれる。
一方、きょう1部市場に新規上場したウイングアーク1stは買い気配でスタートし、公開価格を25.78%上回る2000円で初値を形成した。
TOPIXは0.65%高。東証1部の売買代金は2兆9091億0600万円だった。東証33業種では、海運業、空運業、その他製品などが上昇し、鉄鋼、銀行業などの値下がりが目立つ。
個別では、東京エレクトロンなど半導体関連株が買われたほか、ソフトバンクグループ、任天堂がしっかり。半面、トヨタ自動車、三菱UFJフィナンシャル・グループなどがさえない。
東証1部の騰落数は、値上がり1529銘柄に対し、値下がりが592銘柄、変わらずが74銘柄だった。
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