- 2021/03/19 掲載
オプション市場、米長期国債のボラティリティー継続見込む
18日の米国債市場では、10年債利回りが1年2カ月ぶりに1.75%台に上昇した。
iシェアーズ米国債20年超ETF(TLT)の30日インプライド・ボラティリティー(予想変動率)は1%ポイント超上昇して18.4%となった。
サスケハナ・ファイナンシャル・グループのデリバティブ戦略共同責任者、クリストファー・マーフィー氏は「オプション市場はTLTが目先、不安定な動きになるという見方を示している」と指摘した。
米国債市場の変動予想を映すICE・BofAのMOVE指数も約1年ぶり高水準付近にある。
リッパーによる3月10日までのデータによると、最近の債券売りを受けてTLTは年初来およそ15%値下がりし、約18億6000万ドルの流出超となっている。18日は約1%下落した。
ナットアライアンス・セキュリティーズの国際債券担当責任者、アンドリュー・ブレナー氏は「いまはショート筋がモメンタムを握っている」と述べた。
米商品先物取引委員会(CFTC)の最近のデータによると、投機筋による米長期債先物の取組は大幅な売り越しとなっており、利回り上昇を見込む動きが優勢となっている。
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