- 2021/04/28 掲載
ドイツ銀、第1四半期は予想上回る利益 投資銀行部門が好調
[フランクフルト 28日 ロイター] - ドイツ銀行が28日発表した第1・四半期決算は純損益が前年同期から黒字に転じ、市場予想を上回った。投資銀行部門が好調で、現在進めている再編や新型コロナウイルスによる影響を相殺した。
2021年の収入見通しについては「ほぼ横ばい」とし、「小幅に減少」としていた従来見通しを修正した。
第1・四半期の株主帰属利益は9億0800万ユーロ(11億ドル)で、アナリスト予想(約6億ユーロ)を上回った。前年同期は4300万ユーロの赤字だった。
債券トレーディング業務や組成、助言サービスの収入が大幅に増加し、四半期としては14年第1・四半期以来の好決算となった。
ゼービング最高経営責任者(CEO)は「22年の目標を達成できるという自信を与える結果だ」と述べた。
債券・為替・トレーディング収入は34%増の約25億ユーロと2015年以来の大幅増となった。伸び率は米ゴールドマン・サックス(31%増)やJPモルガン(15%増)を上回った。
組成・助言サービスの収入も40%増と2017年以来の大幅な伸びを記録した。
その一方で法人・個人向けサービスなど他の部門は低金利と世界貿易の減速が重しとなった。資産運用部門は23%の増収だった。
ドイツ銀は昨年、小幅ながら6年ぶりに純利益を計上した。投資銀行ブームの持続性には疑問が残るが、アナリストは今年も黒字を予想している。
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