米小規模事業者、半数が求人埋まらずと報告　過去最多＝ＮＦＩＢ

［３日　ロイター］ - 全米自営業者連盟（ＮＦＩＢ）が３日発表した調査結果によると、５月に未充足の求人を報告した小規模事業主は半数近くに上り、４カ月連続で過去最多を記録した。

未充足求人を報告した小規模事業主の割合は季節調整後で４８％と、４月の４４％から上昇。４８年間の平均値である２２％を２６ポイント上回った。

さらに、採用を予定する事業主の９３％が、資格要件を満たす応募者がほとんど、もしくは全くいないと報告した。

調査対象の４０％が、技能を要する労働者を現在募集していると回答。２７％は技能を必要としない労働者の求人があると答え、それぞれ３ポイントと７ポイントの上昇となった。

ＮＦＩＢのチーフエコノミスト、ビル・ダンケルバーグ氏は「記録的な数の小規模事業主が求人を埋めるのに苦慮している」と指摘。その上で「事業主は労働力不足の問題に対処するため、より高い賃金を提示している。人件費の上昇は最終的に、販売価格引き上げという形で顧客に転嫁されている」と述べた。