- 2021/06/08 掲載
銀行・信金の貸出平残、5月は+2.9% 前年の反動で伸び率急減速
銀行・信金計の伸び率は2020年4月以来の低い伸びとなった。内訳では、都銀等の貸出平残が前月の3.9%増から0.2%増に伸びが大幅に縮小。こちらも過去最大の伸び率縮小となった。地銀・第二地銀は4.6%増から4.0%増に、信金も8.3%増から7.5%増に伸びが鈍化した。
都銀等の伸び率は12年12月以来の低い伸び。昨年、都銀では地銀よりも速いタイミングで残高が増え、伸び方も急ピッチだったため、伸び率の縮小ペースが速くなっている。
日銀の担当者は、前年比の伸び率はさらに縮小が続くとみている。都銀等の貸出平残は6月分で「マイナス転化する可能性も十分にある」と指摘。現時点で新たな資金需要はあまり目立っていないという。
5月の預金平残は都銀・地銀・第二地銀の3業態計で8.0%増の833兆4935億円となり、残高が再び過去最高を更新した。
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