- 2021/06/11 掲載
ネットワンに課徴金=循環取引で決算虚偽記載―監視委
証券取引等監視委員会は11日、システム開発会社のネットワンシステムズに対し、有価証券報告書の虚偽記載による金融商品取引法違反で約8110万円の課徴金納付を命じるよう金融庁に勧告した。書類上の取引のみで架空の売り上げを計上する「循環取引」などで不適正な会計処理を行った。
監視委によると、ネットワンは複数企業との間で実体がない循環取引などを行い、2015年度から19年度に純利益ベースで計約140億円を過大計上した。循環取引の相手企業名は明らかにしなかった。
ネットワンをめぐっては、東芝子会社の東芝ITサービス(川崎市)や日本製鉄子会社の日鉄ソリューションズなどが取引に関与したことが明らかになっている。また、循環取引を主導したネットワンの元社員が、同社から金を詐取したとして逮捕・起訴されている。
【時事通信社】
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