• 2021/06/14 掲載

インフレ見解巡りFOMCに注目、適温相場続くか=今週の米株式市場

ロイター

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[ニューヨーク 11日 ロイター] - 14日から始まる週の米株式市場では、株も債券も堅調なゴルディロックス相場(適温相場)にインフレ懸念がくすぶる中、投資家は15─16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目するとみられる。

米国株はこのところ上昇を続け、最高値圏にある。S&P総合500種指数は年初来で13%、昨年3月の安値からは90%近く上昇している。

米国債価格も第1・四半期に売られた後は上昇基調にある。米10年債利回りは1.46%と、第1・四半期に付けた高水準を30ベーシスポイント程度下回った。

こうした相場上昇は、足元のインフレ高進が長続きせず、予想より早く緩和政策終了が必要になるほどではないとの米連邦準備理事会(FRB)の予想に基づき、ある程度は見込まれていた。

だが、FRBのこうした見通しへの自信が揺らいでいる兆しが示されれば、量的緩和の恩恵を受けてきた株式市場は動揺し、インフレで長期債の価値が損なわれて債券が売られる可能性もある。

ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズのチーフ投資ストラテジスト、マイケル・アローン氏は、投資家はFOMCで、インフレがより定着しているとFRBが考えているかもしれないという兆しに注目すると語った。

一部の投資家はFRBのインフレ見解に着目しているようだ。株価は先月、4月のインフレ率が予想を上回ったことを受けて急落した。しかし、今月10日には5月インフレ率が約13年ぶりの高い伸びを記録したにもかかわらず、S&P500は最高値を更新した。

パトナム・インベストメンツのシニアマーケットストラテジスト、クリス・ガリポー氏は「(インフレ以外の指標を見ると)米国経済は回復しているが、FRBが行動を起こさなければならないほど過熱していない。今は『ゴルディロックス』の状態だ」と語った。

一方で、市場がインフレに無関心すぎるとの見方や、将来の増税や経済成長率の頭打ちなど現在の上昇基調が終わるリスクを懸念する向きもある。

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