- 2021/06/16 掲載
中国5月の鉱工業生産・小売売上高、予想下回る 固定資産投資も減速
減速は3カ月連続。輸出拠点である南部広東省で新型コロナウイルスの感染が拡大した影響によるものとみられる。
アナリストの多くは、輸出受注の減少や投入コスト上昇、重工業に対する環境規制の強化などにより、5月の生産はある程度減少すると予想していた。見かけ上の数値が、昨年のパンデミック(世界的な大流行)による落ち込みとの比較で大きく歪められているとしても、基礎的な経済活動は依然として堅調であるとみている。
5月の小売売上高は前年比12.4%増加。伸び率はアナリスト予想の13.6%を下回ったほか、4月の17.7%から鈍化した。
1─5月の固定資産投資は前年同期比15.4%増加。市場予想は16.9%増だった。1─4月の19.9%増から伸びが鈍化した。
中国経済は昨年のコロナウイルス危機から概ね脱却しているが、当局は、元高や原材料価格の上昇、世界的なサプライチェーンの混乱などの問題が残っており、回復の基盤はまだ安定していないと警告している。
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