中国経済は着実に成長、回復は一様でない＝発改委副主任

［上海　６日　ロイター］ - 中国の国家発展改革委員会（発改委、ＮＤＲＣ）の寧吉哲副主任は、中国経済は着実に成長しているが、国内の回復は依然として不安定でバランスを欠き、需要の伸びの勢いも弱いとの見解を示した。６日付の中国共産党機関紙・人民日報に寄稿した。

副主任は、雇用分野など、回復の中で現れた新たな問題を注視する必要があると述べている。ただ、中国の雇用状況は全般的にほぼ安定している上、家計所得は増加しており、国際収支も引き続き改善されていると指摘した。

中国経済は新型コロナウイルスのパンデミック（世界的な大流行）による混乱から概ね回復した。しかし製造業は、原材料高や物流コストの高騰、国際的な供給網のボトルネックなど、新たな課題に直面しており、国内総生産（ＧＤＰ）の成長ペースは鈍化するとみられている。また、中部で発生した記録的な洪水が７月の企業活動に重しとなった可能性もある。