- 2021/08/24 掲載
米アナリスト、ロビンフッドのカバー開始 総じて楽観的な見方
ロビンフッドの新規株式公開(IPO)に参加した少なくとも6社の証券会社がカバーを開始。このうち3社が投資評価を「バイ」、2社が「ホールド」とした。
JPモルガン・セキュリティーズは規制や価格設定、市場の飽和といった複数のリスクを挙げ、唯一弱気な見方を示し、投資評価を「アンダーウエート」とした。
ただ、第2・四半期にロビンフッドの成長をけん引した個人投資家による熱狂的な取引がどの程度持続可能かという短期的な不確定要素については全てのアナリストが懸念を示している。
一方、長期的な成長見通しに関してはおおむね楽観的な声が聞かれた。ゴールドマン・サックスのアナリストはリサーチノートで「ロビンフッドは革新的な紹介プログラムと強力な口コミによる顧客獲得を通じて、今後もクラス最高のユーザーの伸びを維持できる状況にあると考えている」と指摘。投資評価を「中立」とした。
ロビンフッド株は23日の取引を6.2%高の45.29ドルで終了した。リフィニティブのEIKONデータによると、目標株価の中央値は55ドル。
パイパー・サンドラーは「ロビンフッドは効果的でインセンティブに基づいた顧客獲得モデルを通じ、若い投資家から強力なブランド認知を得ており、この恩恵を引き続き受けるだろう」とし、「中立」の投資評価でカバーを開始した。
みずほのアナリストは投資評価を「バイ」とし、「われわれはロビンフッドについて、ミーム株(ネットの情報拡散で取引される銘柄)の現象と見なしておらず、Z世代の時代精神をとらえた特異な存在と見ている」とした。
ロビンフッドが先週発表した第2・四半期決算は取引の増加を背景に全体の純収入が2.3倍に膨らんだ。ただ、第3・四半期については、トレーディング低迷の影響が表れる公算が大きいと警告した。
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