英製造業者、在庫が過去最低水準に　半導体不足で＝ＣＢＩ

［ロンドン　２３日　ロイター］ - 英産業連盟（ＣＢＩ）が２３日発表した製造業統計によると、在庫状況を示す指数が１９７７年の統計開始以来最低のマイナス１４となった。半導体不足などが影響した。

７月はマイナス１１だった。

一方、今後３カ月の生産価格を示す指数は、６月同様過去３０年余りで最高に迫る水準となった。

イングランド銀行（英中央銀行、ＢＯＥ）もこうした動きに注目するとみられている。

８月までの３カ月の鉱工業生産の伸び率の指数は、過去最高となった７月のプラス３７からプラス２２に低下。新規受注指数はプラス１７からプラス１８に小幅上昇した。

ロイター調査のエコノミスト予想はプラス１６だった。

ＣＢＩのエコノミスト、Alpesh Paleja氏は、「製造業の活動は今月も好調だった。全体の受注は引き続き堅調で、大半のサブセクターで生産が増加した」と述べた。

ただ、「統計には活動のピークが過ぎた可能性を示す初期兆候が見られる」とも指摘した。

生産の伸び鈍化は主に、半導体不足で深刻な打撃を受けた自動車部門が足を引っ張ったためという。