Ｓ＆Ｐ５００、年末までに8％上昇想定　好業績受け＝Ｗファーゴ

［２４日　ロイター］ - 米金融大手ウェルズ・ファーゴ（Ｗファーゴ）は２４日、好調な米企業業績を背景にＳ＆Ｐ総合５００種が年末に向け８％上昇するとの見通しを示した。２０２１年通年の上昇率が約２８％に達するとの見立てだ。

Ｗファーゴのアナリスト、クリストファー・ハーベイ氏がＳ＆Ｐ５００の目標株価を４８２５ポイントに引き上げた。Ｓ＆Ｐ５００構成銘柄の１株利益予想は現時点で２１％上方修正されており、「この傾向が弱まる兆しは見えない」とした。

第２・四半期の決算シーズンはほぼ終了。リフィニティブのデータによると、Ｓ＆Ｐ５００構成銘柄の約８７％がアナリストの利益予想を上回った。

一方、ハーベイ氏は顧客向けノートで「米連邦準備理事会（ＦＲＢ）がテーパリング（量的緩和の縮小）を口にしたら、市場は一歩後退するだろう」とした。

Ｗファーゴによると、過去３１年間のうち９年間は年初８カ月で１０％上昇した後、残り４カ月で平均８．４％上昇したという。また、８─９月は過去１０年間において株価が最も低迷する２カ月とした。

また、ＵＢＳのアナリストも２２日付ノートで、Ｓ＆Ｐ５００の２１年末目標を４５００ポイントから４６００ポイントに引き上げ、２２年末目標を５０００ポイントに設定した。