仏財政赤字、予想下回る見通し　景気回復で＝経財相

［パリ　９日　ロイター］ - フランスのルメール経済・財務相は９日、今年と来年の財政赤字が予想以上に減少するとの見通しを示した。国内経済が新型コロナウイルス禍から回復していることが背景。

政府は今夏、ワクチン接種の加速と行動制限の緩和を受けて、今年の経済成長率を５％から６％に上方修正した。

同相によると、今年の財政赤字は国内総生産（ＧＤＰ）比８．４％と、従来予測の９％弱を下回る見通し。

来年の経済成長率予測は４％で据え置いたが、今年の景気回復を受けて、来年の財政赤字もＧＤＰ比４．８％と、従来予測の５．３％を下回る見通しという。

同相は２０２２年予算案を今月２２日に提出する。

今年の公的債務残高の予測はＧＤＰ比１１６％弱。従来予測は約１１８％だった。来年の予測はＧＤＰ比１１４％。従来予測は１１６．３％だった。