- 2021/09/15 掲載
中国鉱工業生産、8月は13カ月ぶり低い伸び 小売売上高は急減速
(見出しで「8月」の位置を変更しました)
[北京 15日 ロイター] - 中国国家統計局が15日発表した8月の鉱工業生産は、前年同月比5.3%増と2020年7月以来の低い伸びとなった。小売売上高も急減速し市場予想を大幅に下回った。
アナリストによる鉱工業生産の予想は5.8%増、7月は6.4%増だった。
新型コロナウイルス関連の制限措置や長期化している半導体の供給不足、公害防止のための規制が生産を圧迫した。
7月の国内自動車販売台数は世界的な半導体不足の影響などで3カ月連続で減少した。江蘇、福建、雲南の各省では、一部の鉄鋼メーカーが公害抑制のために生産を削減するよう政府から命じられた。
小売売上高は前年比2.5%増で、2020年8月以来の低い伸びとなった。新型コロナ感染の増加が打撃となった。アナリスト予想は7.0%増、7月は8.5%増だった。
中国経済は昨年の新型コロナ危機から急速に立ち直った。だが一部で感染が再び発生していることや、供給のボトルネック、原材料価格の上昇などで、ここ数カ月は減速傾向にある。
新型コロナデルタ株への対策により、一部の省ではケータリングや輸送、宿泊、娯楽などの部門が打撃を受けている。
1─8月の中国固定資産投資は前年比8.9%増加し、予想(9.0%増)を小幅下回った。1─7月は10.3%増だった。
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