- 2021/09/28 掲載
NY市場サマリー(27日)利回り上昇、株式まちまち
28日に行われるパウエルFRB議長の議会証言に注目が集まる。イエレン財務長官も同証言に臨む。
また27日には、ブレイナードFRB理事が米雇用はFRBが資産買い入れ削減を開始する基準に「まだ少し足りない」と述べ、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が秋にかけて雇用に及ぼすリスクを強調。一方、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、米経済の改善が予想通り継続すればFRBは資産買い入れペースの縮小を間もなく開始する可能性があると述べたほか、シカゴ地区連銀のエバンス総裁も、米経済はテーパリング開始に向けた基準を間もなく満たし、利上げが正当化されるのは2023年後半になるとの見解を示した。
終盤の取引で、主要6通貨に対するドル指数は0.1%高の93.37。
ユーロ/ドルは0.1%安の1.1698ドル。ドイツ総選挙の結果はさほど材料視されなかった。
<債券> 米債利回りが上昇。10年債利回りは3カ月ぶりの高水準となった。堅調な経済指標に加え、米連邦公開市場委員会(FRB)がよりタカ派的な政策に移行している兆しなどを受けた。
午前の取引で、10年債利回りは1.516%まで上昇。6月29日以降で初めて1.5%を上回った。その後は切り返し、終盤は1.9%ベーシスポイント(bp)上昇の1.4802%となった。
2年債利回りは1bp弱上昇の0.2799%。30年債利回りは8月中旬以降で初めて2%を上回った。イールドカーブ(利回り曲線)全体は上昇しつつスティープ化。2年債と10年債の利回り差は前週末終盤から約2bp上昇し120bpと7月上旬以来の水準に拡大した。
<株式> S&P総合500種とナスダック総合が下落。今週に月末・四半期末を迎える中、米債利回りの上昇を背景にハイテク株が売られ、指数の重しとなった。一方、バリュー株は買われる展開となった。
ダウ工業株30種は金融・工業株の上昇に支援され、プラス圏で終了した。
景気動向に敏感な小型株や輸送株が市場全般をアウトパフォームした。
この日は、米国債利回りの上昇に支援されて金融株が値上がりしたほか、原油価格の上昇を背景にエネルギー株が買われた。
低金利の恩恵を受けてきた大型株は下落し、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、アルファベット、アップルは0.6─1.7%安。
<金先物> 新規の手掛かり材料難の中、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言を翌日に控えて様子見ムードが広がり、ほぼ横ばいとなった。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前週末比0.30ドル(0.02%)高の1オンス=1752.00ドル。
<米原油先物> 世界的な供給逼迫(ひっぱく)への懸念から買いが優勢となり、5営業日続伸した。米国産標準油種WTI11月物の清算値(終値に相当)は前週末比1.47ドル(1.99%)高の1バレル=75.45ドルと、中心限月としては2018年10月3日以来約3年ぶりの高値を回復。12月物は1.47ドル高の75.08ドルだった。
ドル/円 NY終値 111.00/111.03
始値 110.90
高値 111.06
安値 110.79
ユーロ/ドル NY終値 1.1694/1.1698
始値 1.1707
高値 1.1710
安値 1.1690
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 99*31.00 2.0014%
前営業日終値 100*09.00 1.9870%
10年債(指標銘柄) 17時05分 97*25.50 1.4906%
前営業日終値 98*02.00 1.4610%
5年債(指標銘柄) 17時05分 98*27.50 0.9879%
前営業日終値 99*00.00 0.9580%
2年債(指標銘柄) 16時47分 99*22.50 0.2799%
前営業日終値 99*22.88 0.2740%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 34869.37 +71.37 +0.21
前営業日終値 34798.00
ナスダック総合 14969.97 -77.73 -0.52
前営業日終値 15047.70
S&P総合500種 4443.11 -12.37 -0.28
前営業日終値 4455.48
COMEX金 12月限 1752.0 +0.3
前営業日終値 1751.7
COMEX銀 12月限 2269.4 +26.9
前営業日終値 2242.5
北海ブレント 11月限 79.53 +1.44
前営業日終値 78.09
米WTI先物 11月限 75.45 +1.47
前営業日終値 73.98
CRB商品指数 228.2421 +2.9309
前営業日終値 225.3112
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