- 2021/09/28 掲載
香港の銀行、中国不動産会社へのエクスポージャー限定的=当局
中国の不動産大手、中国恒大集団の債務危機は中国の住宅購入者のセンチメントを圧迫し、開発業者に値下げを強いている。中国恒大は3050億ドルの負債を抱えており、その問題は中国の金融システム全体に及び、世界各国に波及するとの懸念が高まっている。ただ、これまでのところ影響は不動産セクターに集中しており、懸念は若干和らいでいる。
HKMAのデピュティー・チーフ・エグゼクティブArthur Yuen氏は会見で、こうした問題が香港の銀行セクターに大きな影響を及ぼす可能性は低いとの見方を示した。
「銀行業界とメディア双方がレバレッジの高い借り手、特に中国本土の一部のデベロッパーを注視している。業界とわれわれはここ数年、比較的大きなストレス下にある業界を注視している。そのため、レバレッジの高い借り手に対する香港の銀行システムのエクスポージャーはそれほど高くない」と説明した。
「現時点でリスクはほぼ対処可能だが、警戒を怠らないよう銀行業界に呼び掛けている」と述べた。
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