豪マッコーリーの4─9月期、商品相場上昇で最高益　増資も発表

［シドニー　２９日　ロイター］ - 豪投資銀行大手マッコーリー・グループが２９日発表した４─９月期決算は、純利益が前年同期から２倍以上増え、過去最高となった。商品相場の上昇が寄与した。１１億３０００万ドル相当の増資計画も発表した。

純利益は２０億４０００万豪ドルと、前年同期の９億８５００万ドルから増加。２０億３０００万豪ドルだった前四半期の水準を維持した。世界的な電力不足で欧州とアジアの一部で天然ガス価格が急騰し、マッコーリーのコモディティー（商品）・市場部門の利益を押し上げた。同部門の利益は前年比６０％増の１７億３０００万豪ドルとなった。

同社はまた、新株発行で１５億豪ドル（１１億３０００万米ドル）を調達する計画を明らかにした。株主割当増資も実施する。新株の発行価格は１９０豪ドルを下限に設定した。今週付けた過去最高値の２０２．５豪ドルを６％下回る水準。

配当は２．７２豪ドルを予定しているとした。

下期（１０─３月）の見通しは示さなかった。