- 2021/10/29 掲載
午前の日経平均は小幅続落、売り一巡後に引き戻す展開に
28日の米国株式市場は上昇、S&P総合500種とナスダック総合が最高値で引けた。ただ、取引終了後に発表されたアップルやアマゾン・ドット・コムの決算がさえない内容となり、これを嫌気した売りで日本株の序盤は軟調な展開となった。
しかし、その後は追随の売りがかさむことはなく徐々に引き戻す動きとなり、日経平均は一時プラスに浮上するなど下げ渋る動きとなった。週末である上、総選挙や引け後の決算発表を見極めたいとのムードがあるため、後場は模様眺めになるとの見方が出ている。
市場では「当面は、総選挙で自民党が単独過半数を維持するかどうかが焦点となる。選挙後に打ち出される政策を踏まえると、政権が安定することが重要。政権運営に対する安心感の有無が株式相場に影響を及ぼすことになりそうだ」(証券ジャパン・投資情報部長の大谷正之氏)との指摘もあった。
TOPIXは0.21%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆5709億9700万円だった。東証33業種では、電気・ガス業、証券業、小売業などが値下がりし、鉱業、電気機器などの上昇が目立つ。
個別では、アドバンテスト、JR東日本などがさえないが、好決算を発表したソニーグループがしっかり。富士電機が急伸し、取引時間中に配当予想の上方修正を明らかにしたデンソーが上場来高値を更新した。
東証1部の騰落数は、値上がりが824銘柄、値下がりが1242銘柄、変わらずが114銘柄だった。
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