• 2021/10/30 掲載

カナダ第3四半期GDP、中銀予想下回る見込み 利上げ観測後退

ロイター

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[オタワ 29日 ロイター] - カナダ統計局が29日発表した8月の実質国内総生産(GDP)は前月比0.4%増と予想を下回った。9月のGDPは供給網の問題で自動車輸出が減少しているほか、小売売上高も低迷していることから横ばいとなる見込み。第3・四半期全体ではカナダ銀行(中央銀行)の予測を大幅に下回る見通しで、利上げの可能性が低下したとみられている。

カナダ統計局によると、第3・四半期GDPは年率1.9%増にとどまる見込み。カナダ中銀が27日に発表した予想値の5.5%増を大幅に下回った。

カナダ中銀は27日、エネルギー価格の上昇と供給上のボトルネックにより、2022年の大半でインフレ率が目標値を上回る状態が続くと警告し、従来の予測より3カ月早く利上げを実施する可能性を示唆した。

カナダ中銀と統計局とでは、GDPの測定方法が若干異なる。ただ、市場では今回の統計局の発表により早期利上げの可能性が低下したとの見方が広がった。

キャピタル・エコノミクスのカナダ担当シニアエコノミスト、スティーブン・ブラウン氏は「カナダ中銀が早ければ来年第2・四半期に利上げを実施する可能性が低下した」と指摘。カナダ経済は依然としてパンデミック(世界的大流行)前の水準を約1%下回っており、22年初めまでにその差を埋めることはできないだろうとした。

CIBCキャピタル・マーケッツのチーフエコノミスト、エイブリー・シェンフェルド氏は「供給上のボトルネックはインフレ加速と同時に成長を阻害している」とし、これらの課題が解消さればカナダは22年に力強い成長と緩やかなインフレを享受できるとした。

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