- 2021/11/05 掲載
米ピンタレスト、第4四半期増収率10%台後半見込む 広告需要で
この日発表した第3・四半期決算は売上高が43%増加し、市場予想を上回った。年末商戦期を控え、小売企業の広告需要が高まったことや国際事業の伸びが寄与した。
株価は引け後の時間外取引で6.5%上昇した。
ただ、消費者向けパッケージ商品セクターの広告主は世界的なサプライチェーンの制約による影響を受けたことからピンタレストの売り上げを圧迫した。
月間アクティブユーザー(MAU)はわずか1%増の4億4400万人で、ファクトセットがまとめた市場予想(4億6000万人)を下回った。昨年は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の影響で自宅で過ごす人が増え、37%急増していた。
トッド・モーゲンフェルド最高財務責任者(CFO)はインタビューで、「(MAUの)伸び鈍化はパンデミック効果の巻き戻しによるものだ」と述べた。
とはいえ、パンデミックによって加速したオンラインショッピングの利用は定着しているとみられ、ピンタレストのショッピング機能利用者は第3・四半期に前年同期比60%増加した。
第3・四半期の売上高は6億3300万ドルで、リフィニティブがまとめたアナリストの予想平均(6億3090万ドル)を上回った。
純利益は9400万ドル(1株当たり0.14ドル)。前年同期は9420万ドル(同0.16ドル)の純損失を計上していた。
特別項目を除いた1株利益は0.28ドルで、市場予想の0.23ドルを上回った。
同社は決算会見で、アップルのプライバシー保護ルール変更による大きな影響は受けていないとした。
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