- 2021/11/13 掲載
EU財政規律、ECB物価目標反映すべき=レーン専務理事
EU加盟国は現在、新型コロナウイルス感染拡大で公的債務が膨らみ、気候変動対策に大規模な投資が必要になる中、EU財政規律の改革について討議している。
レーン氏はEUの執行機関である欧州委員会が開いたセミナーで、各国政府に債務削減の時間的猶予を与える案に支持を示した上で、新たな財政規律にECBのインフレ目標を反映させる必要があると指摘。「インフレ率が(ECBの)目標である2%を下回っているときは財政政策は緩くなり、上回っているときは厳しくなるだろう」と述べた。
EU統計局発表の10月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は前年比4.1%上昇と、13年ぶりの高い伸びを記録。ただレーン氏は、インフレ高進は一過性の要因によるものとし、対応するために利上げを実施すれば、むしろ逆効果になるとの考えを示している。
PR
PR
PR