- 2021/12/09 掲載
日経平均は反落、心理的節目を前に上昇一服 変異株警戒は緩和
日本株は朝方から上下いずれにも大きく振れることはなく、日経平均は前日比小幅安の水準での小動きが継続。大引けにかけて、やや下げを広げた。
200日移動平均線(2万8894円92銭=9日)に上値を抑えられたほか、心理的節目2万9000円付近には25日や75日といった主要な移動平均線が密集していることもあって、戻り売り圧力が警戒された。
一方、日経平均は株価収益率(PER)が8日時点で13.85倍と、引き続き割安感が意識されており、足元で特段の悪材料が見当たらない中では下げも深まらなかった。
あすのメジャーSQ(特別清算指数)算出を前に「先物は短期筋の売り方と買い方がにらみ合い、全体的に相場は膠着した」(水戸証券の酒井一チーフファンドマネージャー)との見方も聞かれた。
TOPIXは0.57%安で取引を終了。節目の2000を再び下回った。東証1部の売買代金は2兆3166億0900万円だった。東証33業種では、繊維業、精密機器、金属製品など28業種が下落し、倉庫・運輸関連業、ゴム製品、空運業など5業種が上昇した。
個別では、トヨタ自動車やソニーグループなど主力銘柄にさえない銘柄が目立った。日立製作所も売られた。半導体製造装置関連は、東京エレクトロンやアドバンテストがさえなかった一方、レーザーテックなどの一角は堅調で、まちまちとなった。ANAホールディングスは小じっかり。
東証1部の騰落数は、値上がりが735銘柄(33%)、値下がりが1362銘柄(62%)、変わらずが87銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 28725.47 -135.15 28827.32 28,725.47─28,908.29
TOPIX 1990.79 -11.45 2001.06 1,990.79─2,005.53
東証出来高(万株) 98472.00 東証売買代金(億円) 23166.09
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