• 2022/01/17 掲載

中国、20年4月以来のMLF金利引き下げ 市場は一段の緩和策予想

ロイター

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[上海 17日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は17日、景気減速に対応し、中期貸出制度(MLF)金利を市場の予想に反して引き下げた。引き下げは2020年4月以来初めて。

人民銀は一部金融機関を対象とした7000億元(1101億9000万ドル)相当の1年物MLF融資の金利を前回の2.95%から2.85%に10ベーシスポイント(bp)引き下げると発表した。

先週のロイター調査では、48人のトレーダー・アナリストのうち34人(70%)がMLF金利について変更なしと予想していた。ただ、利下げを予測し始める市場参加者は増えていた。

中国経済は新型コロナウイルス禍から急速に回復後、減速の兆しを見せており、不動産開発業者の債務問題への懸念やオミクロン変異株の感染拡大が先行きに影を落としている。

みずほ銀行(香港駐在)のアジア通貨担当チーフストラテジスト、ケン・チャン氏は「人民銀が1月の早い段階に緩和を決めたのは、景気の下振れ圧力が2021年末に強まり、今年第1・四半期の改善余地が大きくないことを示唆している」と分析。

人民銀は今年、市場の従来の想定を上回る追加緩和策を講じる可能性があるとした。

そうした見方は債券市場に織り込まれており、10年物国債先物は20年6月以来の高値を付け、10年債利回りは序盤の取引で2bp余り低下した。

市場アナリストは、今回の利下げの幅とタイミングが大きなサプライズだったと指摘。一段の金融刺激策が今後打ち出されると見込む。

ユニオン・バンケール・プリべのアジア担当シニアエコノミスト、カルロス・カサノバ氏は、1年物最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)は追加利下げを示唆していたが、「10bpの引き下げは予想より大幅で、当局が以前よりも経済の弱さを気にかけていることを示唆している」と述べた。銀行の預金準備率(RRR)についても、年内に追加で100bp引き下げられると見込む。

17日は5000億元相当のMLF融資が満期を迎える中、今回のオペで銀行システムに差し引き2000億元の資金が新たに供給されたことになる。

人民銀はまた、期間7日のリバースレポで1000億元を供給。こちらも金利を2.20%から2.10%へと同じく10bp引き下げた。17日は100億元相当が期日を迎える。

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