• 2022/02/24 掲載

世界の債務、21年は過去最大の303兆ドル 新興国が押し上げ

ロイター

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[ロンドン 23日 ロイター] - 国際金融協会(IIF)が23日公表したリポートによると、2021年の世界の債務は、中国など新興国市場の借り入れに押し上げられ、過去最大の303兆ドルとなった。一方、先進国経済の回復を背景に世界の国内総生産(GDP)に対する債務比率は低下した。

債務は前年比10兆ドル増。増加ペースは20年の33兆ドル増から鈍化した。

ただ、増加分の80%超を新興国市場が占めた。新興国市場の債務総額は100兆ドルに迫っているという。

IFFは「21年の増加ペースは鈍化したものの、新興国の政府債務水準は依然として高い」と指摘。

「ペース鈍化は過去1年間に見られた政府の財政赤字縮小と一致している」とした上で、中国、ロシア、サウジアラビアでは非金融企業の債務が増加していると述べた。

債務の対GDP比率が上昇した国はほとんどが新興国だった。

21年に増えた新興国市場の債務は大部分が現地通貨建てで、その比率は03年以来の高水準となった。

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で、昨年は海外投資家による現地通貨建て資産への需要が減退した。現地通貨建て債券市場への海外投資家の参加率は18%と09年以来の低水準だった。

世界の債務水準は歴史的な基準から見て依然として非常に高いが、21年は景気回復とインフレ上昇により対GDP比率はやや改善した。

世界の債務の対GDP比率は、過去最高だった20年の360%超から21年に351%に低下した。ただ、パンデミック前の水準を28%ポイント程度上回っている。

ESG(環境・社会・統治)債の発行は1兆4000億ドルに達し、過去最高を記録した。

IIFは世界のESG債発行総額が22年に1兆8000億ドルに達し、25年までには7兆2000億ドルになる可能性があるとみている。

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